Authentification Calon Ségur

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L'histoire, カロンのドメーヌ

ハート

象徴以上の存在

ワインラベルに堂々と描かれたハートのモチーフは常に注目の的です。「わたしはラトゥールでもラフィットでもワインをつくるけれど、わたしの心はカロンにあり」… セギュール侯爵のこの言葉は時を越えて伝えられ、18世紀以降、侯爵の功績に敬意を表し、カロンの象徴として用いられています。セギュール侯爵は当時、メドックの主要ワイナリーの数々を領有し、「ぶどう畑のプリンス」との異名をとり、ボルドーで最も影響力のある人物として知られました。カロンのワインはヴェルサイユの寵愛を受け、瞬く間にヨーロッパ各国の宮廷においても人気を博します。

19世紀には育成・熟成庫のファサードにハートが彫られました。そこには「Premier cru de Saint-Estèphe(サンテステフのプルミエクリュ)」の文字も飾られ、同村で最古のドメーヌであることが誇示されます。そもそもサンテステフ村は長年「サンテステフ・ド・カロン村」と呼ばれており、村の歴史はシャトーとともにあることを物語っています。

たとえハートが1000個並んでいたとしても、カロンのハートはひと目で見分けがつくでしょう。横長のシルエットに平らな曲部… これはワインラベルが初めて作成された20世紀初頭から受け継がれてきたデザインです。

ワイン愛好家とカロンは特別な何かで結ばれています。単純な言葉では説明できない不思議なご縁をこのハートはいつも思い出させてくれます。