ノートブック

剪定について

冬まっさかり

指は冷たく凍え、土は固まり、吐く息は白く凍った雲を描く。ぶどう樹は葉も取り除かれ、裸のまま、結わえられ... 花はおろか新芽さえも姿を見せない、長く厳しい季節の到来です。果実はといえば、収穫を迎えるのはまだまだ数ヶ月も先。冬まっさかりのそんな時期にこそ、来る季節を左右する重要な選択が下され、作業が行なわれているのです。

ぶどうの樹勢を抑制し、収量を調整し、果実と葉面積のバランスを整え、次なるヴィンテージの品質を保証する... 以上が剪定の主な目的です。

ぶどう樹の剪定は11月中旬から3月末にかけて行ないます。

重労働かつ肝心なこの作業にあたるのは10名ほどのスタッフです。寒さ、悪天候、風、剪定ばさみに抵抗するぶどう樹の幹と格闘しながら、過ぎ去った年の枝を切り取り、来る年の新芽を選び抜き、ぶどうの生育に理想的な環境を整える。剪定師には緻密かつ的確な作業が要求されます。

シャトー・カロン・セギュールでは毎冬50万本のぶどう樹を剪定しています。熟練剪定師の場合、1日の作業本数は700〜800本です。

カロン・セギュールでは、メドック伝統の整枝法であるギュイヨ・ドゥーブルを採用した剪定です。

ただ、ぶどう樹はひとつひとつが異なります。ぶどう樹ごとに最良とされる方法で、樹の特性を生かして作業を行ないます。木質化のつる性植物であるぶどうは、剪定によって初めて栽培を管理できるようになり、その後も年を通じて樹勢の抑制や誘引作業を要します。