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Le vignoble, としょうかん, ぶどう畑

ぶどう畑の作業カレンダー

四季をたどる

ぶどう樹に対する細やかな手入れなくして、グラン・ヴァンは生まれません。春から秋にかけて、栽培作業には多くの人手を要します。


冬の間はぶどう樹の根元に土を盛り(chaussage)寒さから樹を守ります。剪定後、シロヤナギの枝を使って幹を支柱にくくりつけ(acanage)、樹がまっすぐ生長するように整えます。垣根に沿って張ったワイヤーに2本の母枝を優しくくくりつけていきます。


樹の根元を守るために盛られていた土をはずして垣根の中央へ寄せます(déchaussage)。暖かい4月の天候のもとでぶどう樹は新芽を開かせます。余分な新芽は早速除去され(ébourgeonnage)、幹から伸びてくる芽も取り除きます(épamprage)。しっかり理想的に伸びている新梢をワイヤーの間に挟みながら縦方向へと整えます。


またもや根元に土を盛ったりはずしたりの作業です(chaussage /déchaussage)。計4回(土を盛る作業を2回、土をはずす作業を2回。樹間の耕作を含む)行ないます。これは除草作業であると同時に、地表面に生長した根を切断することで、さらに地下深くまで栄養分を求めて根を張るように促します。この4回式を実践することで地中に空気が送り込まれ、微生物相の改善にも効果的です。作業はこれで終わりではありません。植物のツル先を刈り込む摘芯(écimage)、房周辺の通気を良くするための除葉(effeuillage)。実のつき具合に従って一部の房を除去し、残された果実の成熟を促す摘房(éclaircissage)。原料として収穫されるぶどうより上部に実った房は除去します(grapillonnage)。このような作業のおかげでぶどうは均質に熟度を進め、また、カビ病の予防にも効果的です


いよいよ収穫が近づくと、区画ごとに毎日かかさず成熟度を分析し試食を重ね、最適な熟度に達するタイミングを待ちます。時期を逃さず速やかに収穫するために、シャトーでは最大120名のスタッフを動員しています。収穫の終わりにはいつも笑顔があふれています。ここにいたるまで何度となく空を見上げ、不安に苛まれることもありました。ひとつのヴィンテージの誕生はそんな感情も吹き飛ばし、1年の苦労と忍耐が報われる最高の瞬間です。